マウスピース型矯正装置「インビザライン」(*)とは
従来式のブラケット+ワイヤーではなく、薄く透明なマウスピースを装着して歯並びを動かす装置のことを「マウスピース型矯正装置」と言います。
現在、さまざまな種類が登場していますが、その中でも圧倒的な実績を誇るのが、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した「インビザライン」です。
現在、世界100カ国以上で愛用され、その膨大な症例をもとに、常に改良が加えられているマウスピース型矯正装置です。
この繰り返しの改良によって、より幅広い症例に対応できるようになっています。審美性、機能性の面で、もっとも信頼できるマウスピース型矯正装置と言えるでしょう。
(*)…マウスピース型矯正装置「インビザライン」は、完成物薬機法対象外の矯正装置です。承認薬品を対象とした医薬品副作用被害救済の対象外となる場合があります。
このような方におすすめです
- まわりの人に気づかれずに歯並びを改善したい
- 他のマウスピース型矯正装置で治せないと言われた
- 実績のあるマウスピース型矯正装置を選びたい
- 食事、歯磨きをストレスなく行いたい
- 金属アレルギーの不安がある
- 異物感のほとんどない装置で歯並びを改善したい
- 通院回数を少なくしたい
- ご自身で装着時間(1日20時間以上)を守れる
マウスピース矯正で歯が動く仕組み
歯の根と顎の骨の接地面には、歯根膜(しこんまく)という薄い膜が存在します。
歯根膜は、「歯の根」と「顎の骨」との結合を維持し、噛んだときの歯や顎の骨にかかる力を和らげるクッションの役割も担っています。
ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、歯を動かすために、この歯根膜の性質を利用します。
装置によって歯が引っ張られるとき、歯が動く方向にある歯根膜が縮みます。同時に、反対側にある歯根膜は伸びます。
治療では、歯を引っ張った状態をキープすることで【縮んだ歯根膜】と【伸びた歯根膜】それぞれが、元の厚みに戻るのです。
このとき、【縮んだ歯根膜】と接地する顎の骨が形成され、【伸びた歯根膜】と接地する顎の骨が吸収されていきます。
装置で歯を引っ張ることで、歯根膜、それに歯を支える顎の骨の穴が、それぞれ移動してくるイメージです。
インビザライン(*)の特徴
透明で目立たない
インビザラインは、薄く透明の材料でできたマウスピース型の矯正装置です。
そのため、装着した状態で口を開いても、目立ちません。
取り外して食事やケアができる
食事・歯磨きの際にはマウスピースを取り外します。
ワイヤー矯正を装着したときのような「食べ物が装置に詰まる」、「歯を磨きにくい…」というお悩みを解消できます。
痛みを感じにくく違和感が少ない
月に1回の調整で大きな力で引っ張るワイヤー矯正とは異なり、微弱な力を持続的にかけることで歯を動かします。そのため、痛みが抑えられます。
また、厚さ0.5ミリのマウスピースタイプであるため、違和感も少なくて済みます。
少ない通院回数で治療できる
マウスピース複数個をお渡ししますので、1~2週間ごとのタイミングで、患者様ご自身で交換して頂きます。
そのため、ワイヤー矯正のような毎月の通院は不要です。通院の頻度は1~2カ月に1度、ご来院いただくようにます。順調な場合は、間隔をもう少し開けることもあります。
金属アレルギー対応
ワイヤー矯正とは異なり、金属は一切使用しません。
金属アレルギーの方、金属アレルギーが気になる方も安心です。
幅広い症例に対応
インビザラインは、膨大な症例数をもとにマイナーチェンジを繰り返し、矯正装置としての性能を高めています。
現在では、ワイヤー矯正とほとんど変わらないくらいの適応の幅を獲得しています。
(*)…マウスピース型矯正装置「インビザライン」は、完成物薬機法対象外の矯正装置です。承認薬品を対象とした医薬品副作用被害救済の対象外となる場合があります。
インビザライン(*)の注意点
装着時間を守りましょう
適切な効果を得るためには、1日20時間以上の装着が必須です。食事・歯磨きの時間を除いて、1日中ほぼ着けっぱなしの状態となります。
虫歯・歯周病にならないようケアしましょう
取り外してケアできるため、ワイヤー矯正と比べると虫歯・歯周病のリスクは抑えられます。
ただ、装置を装着していない人と比べると汚れは溜まりやすくなるため、丁寧なセルフケア、定期的な歯科医院でのクリーニングによって、虫歯・歯周病をしっかり予防しましょう。
交換の時期を守りましょう
マウスピースは、患者様ご自身で、1~2週間ごとに交換していきます。患者様ごとに交換のタイミングをお伝えしますので、カレンダーに記入するなどして、交換を忘れない・遅れないようにしてください。
(*)…マウスピース型矯正装置「インビザライン」は、完成物薬機法対象外の矯正装置です。承認薬品を対象とした医薬品副作用被害救済の対象外となる場合があります。
薬機法において承認されていない医療機器について
インビザラインは1998年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けていています。
未承認医薬品等であることの明示
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、完成物薬機法対象外であり、医薬品医療機器等法の承認を受けていない未承認医薬品となります。そのため、医薬品副作用被害救済制度の対象となりません。
入手経路等の明示
- マウスピース型矯正装置「インビザライン」は、アメリカのアライン・テクノロジー社の製品です。
- 当院ではインビザラインジャパン株式会社を介して入手しております。
国内の承認医薬品等の有無の明示
- 国内において、マウスピース型矯正装置として、医薬品医療機器等法の承認を受けているものが複数存在します。
諸外国における安全性等に係る情報の明示
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、これまでに100カ国以上で取り扱いがあり、800万人以上の症例数があります(2022年11月時点)。
- 歯科矯正における一般的なリスクを除き、重大な副作用は報告されていません。当院のインビザラインを使用した治療では、安全性と実績を認め導入をしております。