八重歯とは
上顎の前から三番目の歯が、歯列から飛び出ている状態です。叢生(乱杭歯)の一種です。
以前まで日本では「かわいい」というイメージが先行していましたが、近年は他の不正咬合と同じようにリスクがあることが認知されています。
原因
顎の小ささや歯の大きさなどの遺伝によってスペースが不足することで、八重歯が生じます。また、乳歯の虫歯などによって後方の永久歯が前方へと移動した場合にも、遅れて生える犬歯が行き場を失い八重歯となることがあります。
治療のタイミング
永久歯への生え替わり時期に八重歯が生じることが多いため、その期間(10~11歳頃)は特に注意して見てあげてください。
また、「八重歯=かわいい」という方程式は依然ほど確たるものではなく、「しっかり治すべき」と考える人が一般の方の中でも増えています。
放置した場合のリスク
磨きづらさによって虫歯・歯周病のリスクが上昇します。八重歯は先端が尖っているため、口腔内を傷つけ口内炎の原因になることもあります。
治療方法
成人矯正の場合であっても、非抜歯での治療が可能なこともあります。顎のスペースや八重歯の位置などによって異なります。
小児矯正の場合は、顎の発育を促すことで、非抜歯治療ができる可能性がより高くなります。